Assetto Corsaのゲーム紹介とサーバーの立て方

みなさんはモータースポーツの選手として車を運転し、サーキットを高速で駆け抜ける爽快さを感じてみたいと思った事はありませんか?

「Assetto Corsa(アセットコルサ)」では、様々な車でサーキットを走りたいという夢を疑似的に叶えることができます。

この記事では、そんなAssetto Corsaの魅力とマルチプレイを楽しむための専用サーバーの立て方を紹介していきます。

目次

Assetto Corsaはどんなゲーム?

美麗な景色とリアルなサウンドを楽しめるレーシングシミュレーター

「Assetto Corsa」は2014年にアーリーアクセスが開始されたレーシングシミュレーターです。発売から10年が経過した現在も、多くのプレイヤーに遊ばれ愛され続けている作品となっています。

Assetto Corsaでは、実際に存在する有名なメーカーの車に乗ってサーキットを走る体験をすることができます。サウンドやグラフィックが精細に作られており、実際に車に運転をしているような臨場感のあるエンジンサウンドと、サーキットを走る爽快感と景色を楽しめます。

さらにスクリーンショット機能もあり、フィルター機能などを使って自由度の高い撮影が可能です。車と景色を合わせて撮影すると、ゲームの世界感をよりリアルに感じることもできそうですね!

更に、サウンドも非常に細かく作られています。車の内外やカメラポジションによってエンジンや排気音のサウンドが変わり、普段なかなか近くで聞くことのできないリアルなサウンドを楽しめます。

高いカスタマイズ性も魅力

Assetto Corsaには標準で実装されている車やコースが複数用意されています。DLCも含めると多くの車種とサーキットを体験できるのが魅力のひとつです。

また、MODを導入することで車種やコースを増やすことができたり、実際の高速道路を再現して遊べたり、楽しみが大きく広がります。プレイ人口が多いこともあり、MODがたくさん作成され、その導入方法の解説もインターネット上で見つけやすいです。遊びやすい環境が整っているゲームとも言えるでしょう。

その他にも、車のカラーリングを自由にカスタマイズし、いわゆる「痛車」を作成して楽しむといった遊び方もできます。

レース・キャリアモードで競技を体験

もちろん、以下のように競技に挑むレースモードも複数用意されています。

  • すぐにレースを開始できる「Quick Race」モード
  • 練習走行や予選を行い、本格的な手順を踏んでレースに参加する「Race Weekend」モード
  • 上記の「Race Weekend」モードをシリーズ化し、複数のレースで、より長い期間で結果を競う「Championship」モード

「Quick Race」「Race Weekend」「Championship」の順でレースの回数が多くなり、より安定したドライブテクニックが求められるモードになります。

更にレース以外にもタイムトライアルなど決められた目標に挑戦するキャリアモードも用意されています。

上記のように、プラクティスでの自由な走行以外にも各モードへの挑戦で遊び方の幅が広がります!

運転のコツ・上手く走れるようになるには?

各コースと車の特徴を覚えよう

各種コースと車にはもちろんそれぞれ特徴があります。

上手く走れるようになるには、コーナーへの侵入速度や角度を車種やコースごとに体に覚え込ませていくのが近道です。

いきなりレースに挑むのではなく、タイムトライアルやプラクティスで十分に走り込んでから挑戦してみましょう。

コーナリングの練習を重視しよう

レースでは、ストレートスピードより、コーナーをどれだけ速く曲がれるかで差がつきます。そのため、コーナリングの練習を重視しましょう。

コーナリングの際は、コースの外側から内側に向かい、コーナーを抜ける際には再度外側に行くと、曲がる角度が緩やかになり速度を保ちやすくなります(アウトインアウトと言います)。

レースモードでは、始めてすぐはAIが操作する車より速く走るのは難しいかもしれません。そんな時は、ラップタイムを縮めることを目標にすると自分の成長が分かりやすくなります。

操作の際はゲームパッドがおすすめ

PC版「Assetto Corsa」はキーボードでの操作も可能ですが、ハンドリングは繊細な操作が求められるためゲームパッドを使用するのがおすすめです。キーボードで操作していて難しいと感じる方は、ぜひゲームパッドを使ってみてください。また、より本格的に遊んでみたいという方はステアリングコントローラーというハンドル型のコントローラーもおすすめです。

マルチプレイで遊ぶには

本ゲームでマルチプレイをするには、以下の方法があります。

  • 自分のパソコンをサーバーとして解放する
  • レンタルサーバーを利用する

どの方法がおすすめ?

それぞれのメリットやデメリットなどの特徴は次の通りです。

サーバーの種類 メリット デメリット
自分のPC(自作サーバー)
  • 最初に機器を購入すれば、継続した費用は抑えられる
  • 自由にカスタマイズ可能
  • 24時間起動可能
  • 光熱費がかかる
  • 導入や設定がとても大変
  • セキュリティ面でリスクがある
  • 自分のPCを好きな時に利用、再起動しにくくなる
レンタルサーバー
  • 導入や設定が楽
  • 自由にカスタマイズ可能
  • 24時間起動可能
  • セキュリティ面で安全
  • 費用が発生する

どの方法もメリット・デメリットありますが、「レンタルサーバー」を利用する方法が費用以外の全てを解決できるため、最もデメリットが少なく便利なことがわかります。

特に VPS(仮想専用サーバー)タイプのレンタルサーバーは、1台丸ごとサーバーをレンタルするよりも費用が抑えられます。一般的なサーバーレンタルよりも安価で利用できるため、VPSタイプのレンタルサーバーが特におすすめです。

ConoHaのマルチサーバーを立てる方法

VPSタイプのレンタルサーバーを提供している「ConoHa for GAME」を利用して、専用のマルチサーバーを立ててみましょう。

サーバーの構築作業はほぼ自動で行われるため、早ければ5分前後で作業が完了します。構築の完了後、サーバーの設定が終わればすぐにゲームが始められます。

ConoHa アカウントを作成する

「ConoHa for GAME」のサイトから「お申し込み」をクリックします。登録画面にメールアドレスとパスワードを入力して、「今すぐアカウント登録」を押してください。

ここで登録するパスワードは「ConoHaアカウント」のパスワードになります。

「今すぐアカウント登録」を押すと、登録メールアドレスに通知メールが届きます。このメールが届いたら ConoHa アカウントの作成は完了です。

イメージタイプを選ぶ

次にイメージタイプを選びます。サーバー追加画面で、本ゲームのテンプレート「Assetto Corsa」を選んで画面右にある「次へ」を押します。

料金タイプ・プランを選ぶ

料金タイプは「長期割引パス」か「時間課金」のどちらかを選びます。

  • ▶ 時間課金:
    •  時間単位で課金されるため、試しにサーバーを立てる場合や短期間のご利用に最適です。
  • ▶ 長期割引パス:
    •  1ヶ月以上利用する場合、料金が割引になるこちらの方がお得です。
      事前支払いになります。

プランについて、Assetto Corsa の最低プランは「1GB」です。快適にゲームをプレイするための推奨プランは「4GB」以上のプランになります。

「他のプランを見る」をクリックすると、より大容量のプランが確認できます。

パスワードとネームタグを登録する

「root パスワード」と「ネームタグ」を指定します。

root パスワードは、英語大文字・英語小文字・数字・記号の4種を最低1文字ずつ使って、9~70文字になるようにします。

「rootパスワード」は、サーバーの root というユーザーのパスワードになります。後で必要になるため必ずメモをとってください。
※ 大文字・小文字を区別します。

「ネームタグ」は、サーバーの名前を表します。分かりやすい名前に変えておくと便利です。

入力が終わったら、画面右の「次へ」を押します。

お客様情報入力

自分の情報を入力します。画面の内容にそって入力してください。入力がおわれば画面右の「次へ」を押します。

本人確認の認証を行う

本人確認では「SMS認証」と「電話認証」の2種類が選べます。好きな方の認証を選んでクリックしてください。

  • ▶ SMS認証:
    •  スマホでSMS(ショートメッセージサービス)が利用できる場合はこちらをご利用ください。SMSで認証コードが届きます。
  • ▶ 電話認証:
    •  スマホを持っていない場合は、家の電話番号等を入力して電話認証を選んでください。電話がかかってきて自動音声のアナウンスが流れます。
      認証コードを入力して認証を行います。

支払方法を登録する

支払方法は「クレジットカード」「ConoHaチャージ」「ConoHaカード」の3種類があります。支払方法を選んで入力してください。

ConoHaカードの購入はこちらから行えます。

入力が終わったら「お申し込み内容」を確認して、内容に問題がなければ「お申し込み」ボタンを押してください。サーバーの申し込みが完了します。

サーバー設定の作成と入力

本ゲームでは、サーバーへログインする前にサーバーの設定が必要になります。

Assetto Corsaのサーバーマネージャーを起動し、サーバーの設定を作成、その後コンソールから設定を入力します。以下で手順を紹介します。

サーバー設定の作成手順

  1. Assetto Corsa サーバーマネージャーの起動

    Steamのクライアントを起動し、ライブラリ内のAssetto Corsaのページに移動します。その後「プレイ」と書かれた起動ボタンの右にある歯車をクリックして、「管理」から「ローカルファイルを閲覧」を選択してAssetto Corsaが保存されているフォルダを開きます。

    開かれたフォルダから「server」フォルダに移動し、「acServerManager.exe」を起動します。

  2. サーバーマネージャーが起動したらSettingsタブ内のName(サーバー名)とPassword(パスワード)を設定

    ここで設定したサーバー名とパスワードは、ゲームからログインする際に必要になるのでメモしておきましょう。その他の細かな設定は、遊び方に合わせてお好みで設定してください(Cars/Entry listは設定が必須)。

  3. サーバー設定を出力する

    設定が終わったらサーバーマネージャー下部の「Export」をクリックしてサーバー設定を書き出します。保存先はデスクトップなど分かりやすい場所にしておくのがおすすめです。

サーバー設定の入力手順

  1. ConoHaのサーバー一覧かサーバー詳細画面から、設定したいAssetto Corsaサーバーのコンソール画面を開く(以下のマークが目印)

    背景の黒い画面が表示されればOKです。

  2. コンソールへのログインを行う

    コンソール画面を開いたらユーザー名「root」を入力しEnterキーを押すと、続けてパスワードの入力を求められます。サーバーの申し込み時に設定したパスワードを入力し、再度Enterキーを押してください。

  3. 以下のコマンドを実行

    2つの設定ファイル「entry_list.ini」と「server_cfg.ini」のファイル名を変更し、バックアップファイルとして残します。

    cd /opt/assetto_corsa/ac_server/cfg/   ← フォルダを移動
    mv entry_list.ini entry_list.ini.bk ← ファイル名を変更
    mv server_cfg.ini server_cfg.ini.bk ← ファイル名を変更
  4. サーバー設定の入力を行う

    ここからサーバーの設定を入力していきます。

    1. コンソール画面で以下のコマンドを実行します。

      vi /opt/assetto_corsa/ac_server/cfg/entry_list.ini
    2. キーボードの「i」か「insert」を押し、入力できる状態にします。成功していればコンソールの最下部に「INSERT」と表示されるので確認してください。

    3. サーバーマネージャーから書き出した「entry_list.ini」をメモ帳で開きます。

    4. 開いたテキストファイルを全て選択(Ctrl+A)し、コピーします(Ctrl+C)。

    5. サーバー設定の内容を入力
      コンソール画面上部のテキスト送信を選択して、先ほどコピーした内容を入力(Ctrl+V)し、送信します。こちらのテキスト送信は途中で停止してしまうことなどがありますので、入力がしっかり全て行われているか確認してください。止まってしまっていた場合は、正しく入力出来た場所まで遡り、その続きから再度入力をします。

    6. 入力が完了したらescapeキーを押し「:wq」を入力したのち、Enterキーを押します。( :wq の "w" は上書き、"q" は終了を行う指定方法です)

    7. 続けてコンソール画面で以下のコマンドを実行します

      vi /opt/assetto_corsa/ac_server/cfg/server_cfg.ini
    8. 先ほどと同様にサーバーマネージャーから書き出した「server_cfg.ini」をメモ帳で開き、テキストファイル内の文章を全てコピーします。

    9. コンソール画面上部のテキスト送信を選択し、先ほどコピーした設定を入力(Ctrl+V)し、送信します。途中で違う内容を入力してしまい停止することなどがありますので、入力がしっかり全て行われているか確認してください。

    10. 入力が完了したらescapeキーを押し「:wq」を入力したのち、Enterキーを押します。

    11. 最後にコンソール画面で以下のコマンドを実行すればサーバー側の準備は完了です。

      systemctl --now enable assettocorsa.service

マルチサーバーにアクセスする

サーバーの準備が終わったら、ゲームからサーバーに接続を行います。

  1. ゲームを起動し、「Main Menu>Drive>Online」と選択してサーバーの一覧画面を開きます。

  2. サーバー選択画面右側の検索ボックスに、サーバーマネージャーで設定したサーバー名を入力して、表示されたサーバーをクリックします。

  3. コース名の下にサーバーマネージャーで設定したパスワードを入力し「join」をクリックします

  4. 接続が成功しゲームが開始されれば接続は完了です。

マルチプレイには ConoHa for GAME がおすすめ

マルチサーバーを立てる際にVPSタイプがおすすめと紹介しましたが、「ConoHa for GAME」が特におすすめなのは以下の理由があります。

  1. ゲーム毎のイメージテンプレートが用意されているため、サーバーの構築が簡単ですぐに始められる!
  2. VPSタイプなので、サーバーを1台借りている時のように自由に設定をカスタマイズすることができ、かつレンタル料金は低価格!
  3. 24 時間稼働可能。ホストがログアウトしてもサーバーは稼働しているので、いつでも他のユーザーがアクセスして遊ぶことができる!
  4. マルチプレイゲーム専用のサービスのため、マルチプレイに十分なスペックのサーバーが用意されている。

レンタルサーバーサービスは他にもありますが、Webサーバーやメールサーバーを想定している場合、マルチプレイにはスペックが不足してしまうことがあります。

その点『ConoHa for GAME』はゲームのマルチプレイに特化したサービスのため、オンラインゲームの導入実績も多く、対応しているイメージテンプレートも順次増えていてサポートも手厚く対応してもらえます。

初期費用がなく、時間単位で課金されるところも十分に魅力的です。初めてマルチサーバーの構築を検討している方はぜひ気軽に試していただきたい、おすすめのサービスです。

いますぐマルチプレイを始めよう

まとめ

「Assetto Corsa」では、たくさんの車とコースを自由に走る快感が待っています。

マルチプレイなら、お友達と共にお気に入りの車とコースで競争したり撮影したりと様々な遊び方ができます。

ぜひマルチサーバーを構築してAssetto Corsaでの遊びを心ゆくまで楽しんでみてください!

執筆:攻略大百科