「ラッコキーワード」はブログのキーワード選定に活用できるツールです。
上手に活用できればとても役に立つツールですが、まだ使っていない人や、使っているけどいまいち使いこなせていない人もいるのではないでしょうか。
本記事では、ラッコキーワードの基本的な使い方や便利な機能をくわしく解説します。
- ※本記事で紹介している情報は執筆時点のものであり、閲覧時点では変更になっている場合がございます。また、ご利用の環境(ブラウザ、サーバー、プラグイン、テーマ、またはそのバージョンや設定、WordPress本体のバージョンや設定など)によっては本記事の情報通りに動作しない場合がございます。あらかじめご了承ください。
目次
ラッコキーワードとは?
「ラッコキーワード」は、サジェストキーワード調査や検索ボリューム調査、検索上位ページの見出し抽出、Q&Aサイトのトピック調査など、SEO対策やコンテンツ制作に役立つさまざまな情報を取得することができるWebツールです。
ラッコキーワードには以下の特徴があります。
サジェストキーワードなど様々な情報を調査できる
ラッコキーワードで調査できる情報には、下記のようなものがあります(一部抜粋)。
- Googleサジェスト
- Bingサジェスト
- Youtubeサジェスト
- 楽天サジェスト
- Amazonサジェスト
- Yahoo!知恵袋
- 教えて!goo
- Googleトレンド
- 共起語
- 見出し抽出
- ニュース/話題の記事
- 類語・同義語
- 関連ハッシュタグ
- 月間検索数(有料)
- 記事タイトルの提案(AI)
- 関連ワードの提案(AI)
Googleサジェストはもちろん、YouTubeやAmazonなどの各種プラットフォームのサジェストキーワードの調査、Yahoo!知恵袋や教えて!gooなどのQ&Aサイトで、そのキーワードに対してどんな質問がなされているかの調査、検索上位20ページの見出し構成や文字数の調査など、取得できる情報は多種多様です。
さまざまな機能のなかでも特に便利なのが、サジェストなどの検索キーワード(https://www.conoha.jpの調査でしょう。
SEO(検索エンジン最適化)対策において、検索キーワードは一番といってもいいほど重要な要素。
その記事でどのキーワードを狙うのか、そのキーワードの関連キーワードにはどんなものがあるか、キーワードの需要(検索ボリューム)はどのくらいあるのか、などを調べることができます。
ツールで取得できる情報については、後述のラッコキーワードの機能でくわしく紹介しています。
無料版と有料版がある
ラッコキーワードには、無料版と有料版が存在します。
無料版であるフリープランでは、調査回数や使える機能に制限があります。
プラン | フリー | エントリー | ライト | スタンダード | プロ | エンタープライズ |
---|---|---|---|---|---|---|
月額料金(税込) | 無料 | 440円 | 990円 | 2,475円 | 4,950円 | 9,900円 |
AIによる提案 | 10回/月 | 500回 | 1,000円 | 2,500回 | 5,000回 | 10,000回 |
各種キーワード調査 | 50回/日 | 1,500回 | 3,000回 | 10,000回 | 20,000回 | 50,000回 |
見出し/共起語/関連ハッシュタグ | 15回/日 | 500回 | 1,000回 | 2,500回 | 5,000回 | 10,000回 |
月間検索数(検索ボリューム)取得 | × | 40回 | 100回 | 250回 | 500回 | 1,000回 |
サジェストプラス | × | 100回 | 300回 | 1,000回 | 2,000回 | 5,000回 |
検索流入キーワード | × | 40回 | 100回 | 250回 | 500回 | 1,000回 |
広告非表示 | × | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
同時接続可能数 | × | × | × | 5名 | 10名 | 25名 |
※料金は年払い時の月額料金
無料版にはユーザー登録をしているログイン会員と登録していないゲスト会員があり、ゲスト会員は1日の使用回数が5回に制限されています。
ログイン会員になるとキーワード調査が1日50回までと制限が大幅に緩和されるので、無料版を使う場合もログイン会員になることをおすすめします。
登録はメールアドレスだけですぐにできるので、はじめに済ませましょう。
無料版では検索ボリュームは調べられない
検索キーワードの調査の際には、サジェストなどの関連キーワードの調査はもちろん、検索ボリュームの調査も必要です。
検索ボリュームはそのキーワードがどのくらい検索されているのか?という指標で、世の中の需要を把握するためにとても重要な要素。
まったく検索されていないキーワードで記事を書いても、アクセスは発生しませんからね。
前述の表のとおり、ラッコキーワードの無料版(フリープラン)では検索ボリュームを調査できません。
エントリープラン(月額440円)以上への加入が必要となります。
有料版も料金が安いのでおすすめ
無料版でも充分使えるラッコキーワードですが、有料版では豊富な機能が安い料金で利用できます。
たとえば検索ボリュームが調べられるほかの有料ツールと比べると、ラッコキーワードが安いことがわかります。
ツール | 月額料金 |
---|---|
ラッコキーワード | 440円~ |
Ubersuggest(ウーバーサジェスト) | 2,999円~ |
Ahrefs(エイチレフス) | 99ドル~ |
サジェストキーワードと検索ボリュームは同時に調査することが多いですが、ラッコキーワードの有料版であれば1つのツール内で低価格で調べることができます。
ラッコキーワードの使い方
ラッコキーワードの登録から、実際にキーワード調査をする方法を解説します。
さまざまな機能がありますが、今回はラッコキーワードでサジェストキーワードを調査し、キーワードプランナーで検索ボリュームを調査するという手順を紹介します。
会員登録をしてログインする
まずは会員登録をしましょう。
ラッコキーワードのトップ画面右上の「新規登録」を押下します。
メールアドレスを入力し「登録」を押下します。
届いたメールに記載されているURLにアクセスすると、IDやパスワードが発行されているので登録完了です。
パスワードは後で変更することもできます。
検索窓にキーワードを入力
検索窓に調べたいキーワードを入力します。
使いたい機能を選択し虫眼鏡マークを押下
サジェストやQ&Aなど、使いたい機能の種類を選択し、虫眼鏡マークを押下します。
結果を確認しキーワードの候補を選ぶ
「ブロガー」のサジェストキーワードを調べると上のような結果が得られました。
このなかから「ブロガー収入」「ブロガーになるには」など記事にできそうなキーワード候補を選びます。
キーワードプランナーで検索ボリュームを確認する
Google広告にログインし、上メニュー「ツールと設定」→プランニング「キーワードプランナー」の順に押下します。
「検索ボリュームと予測データを確認する」を選択します。
ラッコキーワードで取得したキーワード候補を入力し「開始する」を押下します。
結果が表示されるため、月間平均検索ボリュームを確認しましょう。
GoogleキーワードプランナーはGoogle広告のツールですが、広告を出稿していなくても利用することができます。
ただし広告を出稿していない場合、得られる検索ボリュームは1000~1万などざっくりした数字となっている点には注意が必要です。
Googleキーワードプランナーのくわしい使い方は下記の記事を参考にしてください。
ラッコキーワードの機能
ラッコキーワードの機能を紹介します。
記事のタイトル提案
検索ニーズをもとにAIが作成した記事タイトル案を見ることができます。
上の図は「副業」と入力して提案された記事タイトルです。
提案されたタイトルはそのまま使うのではなく、あくまでも参考にする程度にしましょう。
関連する疑問の提案
キーワードに関する疑問をAIが分析し、最大5件まで提案します。
ニーズの把握や見出しを考える際に使える機能です。
「サジェストキーワード」に関連する疑問では、SEO対策やツールを使うメリットについての疑問が提案されました。
結果をもとに更に疑問を深掘りしていくと、より読者のニーズに寄り添った記事ができるでしょう。
関連ワードの提案
キーワードに関連するワードをAIが提案します。
サジェストキーワードがキーワードを掘り下げるイメージだとすると、関連ワードは横に広げるイメージで、記事にオリジナリティを加える際に参考になります。
「サジェストキーワード」の関連ワードを調べると「検索」や「自動入力」などサジェストキーワードに関係のある語句が提案されました。
ただしAIでの関連ワード提案は新しい単語やマイナーな単語に弱い傾向にあるため、共起語検索などほかの機能と併せて使うのがおすすめです。
サジェスト
サジェストキーワードとは検索窓に語句を入力した際に予測表示される語句のことです。
キーワード調査のなかでも頻繁に利用される、主要な調査機能の1つです。
上の図のようにGoogleの検索窓に「ブログ運営」と入力した際に表示される「ジャンル」や「費用」といった語句がサジェストキーワードです。
サジェストキーワードは、入力したキーワードとよく一緒に検索されている語句(世の中的にニーズのある語句)が反映されており、サジェストを調べることでユーザーの検索意図を把握できます。
ラッコキーワードでは、Googleだけでなく、以下のプラットフォームにおけるサジェストキーワードを調べられます。
- Bing
- YouTube
- Google動画
- Amazon
- 楽天
- Googleショッピング
- Google画像
- マルチサジェスト
Q&A
Q&Aではキーワードについて、「Yahoo!知恵袋」と「教えて! goo」に寄せられた投稿を一覧で見ることができます。
Q&Aサイトはユーザーのリアルな疑問や悩みが寄せられているため、ほかでは得られないキーワード、話題や検索意図のヒントを得られます。
ニュース・話題の記事
キーワードに関するニュースや話題の記事を一覧で取得できます。
ブログのテーマや書こうとしているキーワードについての最新情報やトレンドを知ることで、情報の鮮度を保つことができます。
Googleトレンド
キーワードの検索数の推移を調べられる機能です。
キーワードの検索回数(=ニーズ)が上昇傾向にあるのか、下降傾向にあるのかの把握に役立ちます。
過去12ヶ月と5年のGoogleトレンドが調べられますが、ラッコキーワードで得られる結果は簡易的なものなので、より正確な情報が知りたい場合は公式のGoogleトレンドを利用してください。
周辺語・連想語
周辺語・連想語はWikipediahの記事をもとにキーワードに関連する語句を抽出します。
類語・同義語
キーワードの類語・同義語を確認できます。
キーワードがどのような意味で使われるのかを知り、キーワードに対する理解を深められます。
また文章の表現の幅を広げられたり、新たなキーワードのヒントにもなるでしょう。
共起語
共起語とはキーワードと一緒に使われる頻度が高い語句です。
ラッコキーワードでは検索結果の上位20位までのページから共起語を抽出しています。
上位表示されているページで繰り返し使われている共起語がわかれば、記事内にどのような内容を含めるべきかの参考になります。
見出し抽出
検索結果で上位20位までのページの見出し構成を抽出できる機能です。
上位表示されているページには、ユーザーの検索意図を満たすための情報が網羅されています。
上位ページの見出しを参考にすることで、これから作る記事の見出し構成の参考になるでしょう。
関連ハッシュタグ
キーワードに関してSNSで使われているハッシュタグを確認できます。
SNSの運用はもちろん、ブログにおいてもトレンドや世間の関心を知るのに役立ちます。
有料プランの機能
有料プランのみに備わっている機能を紹介します。
サジェストプラス
サジェストプラスは無料版のサジェスト機能を強化し、より深いキーワード調査が可能です。
サジェストプラスが強化されているポイントは以下のとおりです。
- 取得できるサジェストの数が多い
- 月間検索数が同時に取得できる
- 3語までのサジェストキーワードが取得できる
- 深掘り検索ができる
サジェスト機能で「ブロガー」を調べたときは577ヒットでしたが、サジェストプラスでは1893ヒットと3倍以上のサジェストを取得できました。
取得キーワード数が増えることでよりニッチな穴場キーワードが見つかる可能性が高くなります。
また月間検索数や3語の組み合わせまでのサジェストキーワードの取得、ラッコキーワードの別機能や外部サイトでの再検索が同じ画面ででき、キーワード調査を効率的に行えます。
他のキーワード/質問β
再検索キーワードや関連キーワードを調査できる機能です。
再検索キーワードとは、あるキーワードで検索して訪問したWebサイトを一旦離脱した後に、再度検索した語句のこと。
Googleでは「他の人はこちらも検索」と表示されることがあり、1度の検索では満たされなかったニーズが含まれているケースが多いです。
つまり、検索意図がより顕著に表れているということになります。
検索流入キーワードβ
自身のWebサイトや競合サイトがどのようなキーワードでアクセス流入が発生しているかを調べる機能です。
競合サイトの調査や、狙ったキーワードで流入しているかの確認ができます。
もし狙ったキーワード以外での流入が多い場合は、検索意図がずれている可能性があるため、見直してみましょう。
月間検索数
過去1年間の月間検索数を調べられる機能です。
検索ボリュームは情報の需要を確認する上で重要なので必ず確認しましょう。
キーワードプランナーよりも詳細な数字がわかるため、より参考になるでしょう。
ラッコキーワードのよくある質問
ラッコキーワードについてよくある質問をまとめました。
Googleキーワードプランナーとの違いは?
GoogleキーワードプランナーはそもそもGoogle広告で入札するキーワード候補を探すためのツールで、検索ボリュームやキーワードの競合性などを確認できます。
キーワードプランナーはGoogleの公式ツールなので数値は正確です。
ただし、広告を出稿していないと検索ボリュームはおおまかな数値でしか表示されません。
一方、ラッコキーワードはコンテンツ(記事)制作を手助けするためのキーワード調査ツールで、サジェストキーワードや共起語の取得などができるツールです。
検索ボリュームは有料版で調査することが可能です。
InstagramやYouTubeにも使える?
ラッコキーワードにはハッシュタグ検索該当見出しにアンカーリンク)があり、InstagramやYouTubeといったSNSにも活用できます。
YouTubeのサジェスト検索もできるため、コンテンツ作成の参考になるでしょう。
ラッコツールズとは何が違う?
ラッコツールズは文字数カウントや画像圧縮、IPアドレス住所検索など多数のWebツールを提供しているWebサービスです。
ラッコキーワードがキーワード関連の調査に特化しているのに対し、ラッコツールズはWeb制作全般に役立つたくさんの機能を、完全無料かつ登録不要で利用できます。
エラーが出る原因は?
ラッコキーワードでエラーが発生する際、次のような原因が考えられます。
- 回数制限を超えて利用を行った
- 不適切なキーワードを検索した
無料版では回数制限が設けられ、制限を超えて利用するとエラーが表示される可能性があります。
とくに登録をしていないゲスト会員は1日5回までしか利用できないため注意が必要です。
またアダルトワードや差別を助長するようなキーワードは、情報の取得ができない可能性があります。
ラッコキーワード以外のキーワードツールを教えて
ラッコキーワード以外におすすめのキーワードツールを紹介します。
キーワードツールを含むブログ運営に使えるツールはこちらの記事でも紹介しています。
サジェストキーワード調査ツール
画像引用:【無料】サジェストキーワード調査ツール
サジェストキーワード調査ツールは無料で使えるサジェストキーワード取得ツールです。
開発者である柏崎剛氏のX(旧Twitter)で毎週公開される最新パスワードを入力すると利用できます。
シンプルな結果画面で素早くサジェストキーワードの確認ができる便利なツールです。
Aramakijake
Aramakijakeは無料で検索ボリュームや関連語の取得ができるSEOツールです。
調べたいキーワードを入力してチェックを押下するだけの簡単操作なので、思い立ったときにすぐに調べられます。
自分のブログや競合サイトの検索順位やアクセス数を調査できる機能もあります。
Ubersuggest
Ubersuggestは検索ボリュームやSEO難易度、キーワード候補などを取得できるツールです。
無料版の場合1日に利用できる回数が3回に制限されていますが、無料とは思えないほどの機能が充実しています。
ラッコキーワードまとめ
ラッコキーワードはキーワード選定に使える便利なツールです。
無料版のラッコキーワードでサジェストキーワードを取得し、キーワードプランナーで検索ボリュームを確認する方法なら無料でキーワード選定が行えます。
しかしキーワードを調べるたびに2つのツールを使うのは手間がかかるため、ラッコキーワードの有料版の利用がおすすめ。
キーワード選定を正しく行えると、検索意図を満たす記事を作りやすくなり、SEOでも有利になります。
本記事を参考にラッコキーワードを使ってキーワード選定をしてみてください。
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