物販アフィリエイトとは？メリット・デメリット、始め方について解説

アフィリエイトであつかえる商品・サービスはさまざまですが、広義では「物品販売をおこなうアフィリエイト」全般を物販アフィリエイトと呼びます。

物販以外のアフィリエイトでは、たとえばクレジットカードの申し込み・レンタルサーバーの契約・絵本のサブスクサービスへの申し込み・転職エージェントへの登録…… などたくさんの案件があります。

物品販売の広告を自分のメディアに掲載するには、2つの方法（ASP型・ショッピングモール型）があります。

ASP型のアフィリエイトには、物品販売に限らずさまざまWebサービスや実店舗への送客、形のない情報商材など幅広い案件があります。

一方、ショッピングモール型のアフィリエイトは、下記のような大手ショッピングサイトの物品販売が中心になるため、物販アフィリエイトとも呼ばれています（狭義）。

本記事ではショッピングモール型の物販アフィリエイトについて解説していきますが、ASPアフィリエイトについては下記記事をご覧ください。

物販アフィリエイトの1番のメリットは「膨大な商品数から好きなものを選べる」ことです。

生活用品・家電製品・電子機器・食料・スポーツ用品・コスメ…… などネット上で購入できるもののほとんどを取りあつかうことができます。

選択肢が多く好きな商品でアフィリエイトできるので、「記事が書きやすく、記事ネタに困らない」点が大きな特徴です。

ちなみにASP型のアフィリエイトの場合は、物販アフィリエイトに比べ紹介できる商品・サービスは圧倒的に少ないです。

限られた商品の中から選ばざるを得ないため、ジャンルによっては紹介したい商品がないことも多いです。

2番目のメリットは「ユーザーの購入するハードルが低い」ことです。

大手ショッピングサイトは利用者が多く、ユーザーも普段から利用しているため安心感があるといえます。

決済もスムーズなので、カート落ち（カートに入れてから購入せずに離脱すること）も少ないでしょう。

一方、ASP型のアフィリエイトの場合は、ほとんどの場合ユーザーははじめて利用するWebサイトで商品購入やユーザー登録、決済をおこないます。

名前・住所などの個人情報を入力する手間もありますし、クレジットカードなどの決済情報の入力も必要となるでしょう。

単純に面倒くさいですし、はじめて利用するサービスには不安も感じるので、途中離脱が増えるはずです。

3番目のメリットは「収益が安定する」ことです。

ASP型のアフィリエイトは報酬単価が高い広告案件が多いことがメリットですが、報酬単価が高い案件はYMYLジャンルであることがほとんどです。

YMYLジャンルは検索アルゴリズムのアップデートによって検索順位が急激に下がることも多く、収益が安定しないというデメリットがあります。

一方、物販アフィリエイトの分野は報酬単価は低いものの、YMYLに該当しない商品が大部分です。

検索アルゴリズムのアップデートに影響されにくいため、収益の安定性が高いのがメリットです。

4番目のメリットは「紹介した商品以外が売れても報酬が発生する」ことです。

たとえば、以下のケースでも報酬の対象となります。

つまり、商品リンクさえクリックしてもらえれば、その場で商品が購入されなくても、報酬につながるチャンスがあるということです。

ただし、クリックの有効期間内であることと、ユーザーが他サイトの商品リンクをクリックしていないこと（ラストクリックであること）が条件となります。

（※参加しているアフィリエイトプログラムによっては例外もあるため事前にご確認ください）

第1のデメリットは「報酬単価が低い」ことです。

物販アフィリエイトは収益を上げやすい反面、報酬単価（料率）が低く、大きく稼ぐにはたくさん商品を売らなければなりません。

料率はショッピングサイトごと、ジャンル別／商品カテゴリー別に規定されています。

楽天アフィリエイトとAmazonアソシエイトの具体的な料率を掲載しておきましょう。

第2のデメリットは「報酬の上限金額がある」ことです。

楽天アフィリエイトやAmazonアソシエイトでは、1商品における報酬の上限金額が以下のように規定されています。

たとえば、料率が5％の場合、10万円の商品が売れたときの報酬は本来5,000円（10万円×0.05）になるはずです。

しかし、上限金額（1,000円）があるため、実際の報酬は1,000円止まりになってしまいます。

報酬単価が低い上に報酬の上限金額があるため、高価な商品が売れても大きく稼げないのです。

楽天アフィリエイトは、国内最大級のショッピングサイト楽天市場の商品（およびその他楽天の商品・サービスの多く）をあつかえるアフィリエイトプログラムです。

登録審査がなく、楽天会員に登録（無料）するだけで利用可能なので、自分のメディア（Webサイト・ブログ・SNS）があればすぐにアフィリエイトを始められます。

ただし、同じ商品がショップごとに複数出品されているため、商品リンクの作成やメンテナンスに手間がかかります（リンク切れが発生しやすい）。

また、報酬額の支払いは楽天キャッシュ（電子マネー）が基本です。

現金での振り込みも可能ですが、そのためには一定条件（直近3カ月連続で成果報酬が3,001円以上）を満たし、審査に通過する必要があります。

報酬を現金で受け取りたい場合は、楽天に直接ではなく下記ASP経由で提携すると良いでしょう。

Amazonアソシエイトは、世界最大級の通販サイトAmazonの商品をあつかえるアフィリエイトプログラムです。

海外からの輸入製品も多くあつかっており、国内店舗では手に入らない商品も紹介できます。

商品はショップごとに分かれていないため、商品リンクの作成が簡単でメンテナンスも容易です（リンク切れが発生しにくい）。

ただし、Amazonアソシエイトの登録審査は比較的厳しいのがデメリットです。

登録審査が通らない場合は、以下のASP経由で提携する方法を検討しましょう。

Yahoo!ショッピングは、ヤフー株式会社が運営する大手ショッピングサイトです。

独自のアフィリエイトプログラムを提供していないため、Yahoo!ショッピングの商品をアフィリエイトしたい場合は、他のASP（バリューコマース）への登録が必要になります。

Yahoo!ショッピングの商品をあつかうメリットは、報酬単価（料率）の上限が50%と高いこと。

ただし、料率は出品店舗が設定するため、必ずしも料率が50％になっているとは限りません。

商品は楽天市場と同じように、同じ商品がショップごとに複数出品されているため、商品リンクの作成やメンテナンスには手間がかかります（リンク切れが発生しやすい）。

なお、2022年10月に年々登録者が増加しているPayPayモールと統合したため、以前より成果発生のチャンスが広がっています。

まずは、情報発信メディアとなるブログやアフィリエイトサイトを開設しましょう。

SNSだけでも物販アフィリエイトは可能ですが、SNSの投稿は時間経過とともに流れていってしまうので、情報発信の母体となるWebサイトを持っていたほうが集客・収益化には有利です。

Webサイトを始めるには以下2つの方法がありますが、物販アフィリエイトを始めるなら、WordPress（ワードプレス）でブログやアフィリエイトを始めるのがおすすめです。

WordPressを開設したら、物販アフィリエイトプログラムに登録しましょう。

前述した以下3つのアフィリエイトプログラムは、すべて登録しておくのがおすすめです。

ユーザーによって普段利用しているサービスが異なるため、複数の商品リンクを同時に掲載しておくことで、購入される確率も高まります。

Webサイトの開設と物販アフィリエイトプログラムへの登録が済んだら準備完了です。

以下の手順（流れ）で物販アフィリエイト用の記事を作成していきましょう。

記事作成のポイントや、成果を出すコツについては、次章でくわしく説明します。

成果を出すコツの1つ目は「ユーザーのニーズを解決する」ことです。

ユーザーの真の目的は商品を購入することではありません。商品を購入することでなんらかのニーズ（悩み・問題・欲求）を解決することです。

「肩こりを解決したい」「新しいノートパソコンが欲しい」「白髪を染めたい」「部屋が寒いから暖房器具が欲しい」……などなど。

また、「より良い商品を見つけたい」「より安くお得に買いたい」「みんなの評価（口コミ）」を知りたいというニーズもあります。

これらのニーズを解決することが良い記事・良質なコンテンツの基本条件です。

商品を購入してもらうには、ユーザーが検索した目的（検索意図）を知り、その目的に沿った答えを提供することが重要です。

その後、自然な流れで商品を紹介すれば、商品を購入してもらえる確率が高くなります。

成果を出すコツの2つ目は「実際に商品を購入した上で記事を書く」ことです。

自分が使ったことがない商品を紹介しても、メーカー側の宣伝文句やカタログ的な説明が多くなってしまい、ユーザーが購入するほどの説得力は生まれません。

そういう情報は公式サイトにいくらでも掲載されているので、あなたの記事を読む必要はないでしょう。

ユーザーにとって重要なのは、実際に購入する際に悩んだこと、実際に使用してみた使用感や感想などのリアルな情報なのです。

商品を購入して使用することで、メーカーサイトやカタログには載っていないリアルな情報（使い勝手や感想、メリットやデメリット）が得られます。

また、商品が手元にあればオリジナルの商品写真が撮影できるので、自分が感じた商品の魅力をわかりやすく伝えることができますね。

このように、自分の感想やオリジナル写真を記事に盛り込むことで説得力が生まれ、ユーザーの購買意欲を高められるのです。

成果を出すコツの2つ目は「競合商品との比較をする」ことです。

競合商品と比較することで、売りたい商品のメリットを強調することができます。

たとえば、商品のコンパクトさをアピールしたいなら、商品のサイズを記載するだけでなく、実際の商品の大きさを比較した写真を掲載すると効果的です。

また、競合商品の情報を記載しておくことで、ユーザーが調べる手間を省き離脱を防ぐというメリットもあります。

消費者が物を買う時に、1つの商品だけを決め打ちにすることは稀です。

ほとんどの場合は似たような商品同士をいくつか比較検討し、その中で良いと思ったものを最終的に購入するでしょう。

記事のなかに競合商品との比較がないと、「他の商品はどうだろう？」と離脱される可能性が高くなってしまいます。

あらかじめ記事のなかに比較検討されやすい競合商品との比較があれば、ユーザーはその場で購入してくれるはずです。

成果を出すコツの4つ目は「商品のデメリットも正直に記載する」ことです。

商品を売りたいためにメリットばかりをアピールしても、なかなか商品購入にはいたりません。

ユーザーはデメリットも把握したうえで購入したいからです。

実際にキーワード調査をすると、ネガティブなキーワードの検索ボリュームも意外に多いのもそのためです。

良いことばかり書いているとちょっと怪しいですし、デメリットも知りたい人は離脱して再検索してしまうでしょう。

また、デメリットを正直に書くことであなたへの信頼性も高まります。

成果を出すコツの5つ目は「YMYLジャンルを避ける」ことです。

YMYL（Your Money or Your Life）とは、Googleの検索品質評価ガイドラインに規定されている健康・資産・生活に重大な影響を与える情報分野のこと。

YMYLに該当するトピックは不正確な情報が人々に危害を加える可能性があるため、E-E-A-T（経験・専門性・権威性・信頼）が高いWebサイトでないと、検索上位に表示されません。

たとえば、法律に関するジャンルであれば、法律事務所や弁護士などの専門家が運営しているWebサイトが上位表示されやすくなります。

病気や薬に関するジャンルであれば、病院やクリニックなどの専門機関のWebサイトが検索上位を占めます。

一般的な個人ブログやアフィリエイトサイトで上位表示するのはとても難しいので、初心者は避けるべきでしょう。

初心者が誤って取り組みやすいYMYLジャンルとしては、以下のようなものが挙げられます。

YMYLについては、下記の記事にくわしく解説しています。

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また下記の記事では、ConoHa WINGを使ってWordPressを開設する方法を、画像付きでくわしく解説しています。

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